コンテンツへ移動 サイドバーへ移動 フッターへ移動

エクスポージャーと精神分析とカウンセリング

「セラピストのためのエクスポージャー療法ガイドブック:その実践とCBT、DBT、ACTへの統合(創元社)」についての多少の感想。

本書の最初の出だしで、エクスポージャーはカウンセラーには馴染みがなく、扱われることも少なく、不遇な存在としている。けど、そうなのかな。そこそこよく使われてると思うが。やや悲劇のヒロイン的にしたててるような。

けど、それはともかく、エクスポージャーについて、非常にまとまっており、かつ分かりやすく技法を説明しているし、実践のコツが詰まってるので、復習としては最適。精神分析の本のように心を使わずに読めるので、サクサク進む。

エクスポージャーは背景理論や方法論は違うが、精神分析に似てるところもあるように思う。回避はせずに不安に向き合いましょうというやり方。精神分析の基本も防衛している自分に気付き、不安を見ていくというもの。エクスポージャーはそれを不安の中身はあまり考慮せず、強力にしようとしてるだけ。

しかし、精神分析とエクスポージャーに似ているところがある、なんて言うと双方の専門家から批判されそうかな。「違う!」って。